ぴゃん動物病院

愛知県岡崎市の動物病院「ぴゃん動物病院」

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どうした? みんなだいじょうぶかな...

ご無沙汰しております。獣医師の宮嶋研一です。

コロナが落ち着いできていますが、テレビ報道によるとインフルエンザが流行りだしていますね。

因みに家族4人ともインフルエンザワクチン打ったことありません。

霊芝の錠剤を飲んで冷えピタ貼って寝てれば治りますので...

 

いつも言ってますが、皆さんも日頃の生活習慣が大事、頑張ってますか?

あなたの元気がわんちゃん、ねこちゃんの健康のもとになるのです。癒しをもらってばかりではいけません。

give and take!

話は変わりますが、最近無農薬野菜の糠漬けを始めました。

糠も化学調味料無添加です。

味噌汁、納豆、キムチ、漬け物などの発酵食品は体に特に良いんですよ。知ってますよね。

ただし市販のものは余分なものが山盛り入っています。秘かに...かえって体に悪いかもしれません。

さて本題に入りましょう。

最近SNSで見かけるこの様なお知らせ、多くないですか?

特に〇〇獣医師推奨とか書いてあるもの、大丈夫ですかと思ちゃいます。

売れるために名前貸して金銭を得るとか?

これらの商品は無麻酔で歯石が取れますと唄っていますが、確かに歯石は取れるかもしれません。

でも獣医さんが問題にしているのは歯石じゃないです。

歯石の着いている歯と歯茎の間、すなわち歯周ポケットに存在する細菌なのです!

図①  矢印の隙間にいる細菌が問題で歯石が付くのです。

私の経験では、幾ら口内に善玉菌や抗菌作用のある物質を入れたとしてもこの細菌をコントロールすることはできません。

麻酔をかけて歯周ポケットの細菌を処理した後でもこの方法では不完全でした。

と言う事は、歯周ポケットの処理をしてないわんちゃん、ねこちゃんにこれを与えても効果は疑問だらけです。

歯周ポケットの処置をしないで歯石だけ取るとか...意味ないです。

知らない訳がないですよね、推奨獣医さん。

トリミングサロンで行われている無麻酔歯石除去も同じで意味ありません。

かえって病気の発見が遅れて取り返しのつかない事になってしまいます。

真実を伝えないで飼い主さんが喜ぶだけでいいんですか?

歯石が取れたとしても、歯周ポケットに細菌がいる限りまた歯石がついてきます。そしてさらに商品が売れる。エンドレス!!

これを何年も続けているうちに、歯周ポケットの細菌はひそかに顎の骨を溶かし抜歯しなければならない状態になってしまいます。

図② ほぼ正常

図③ あごの骨が溶けている。

誰の責任でしょうか?わんちゃん、ねこちゃんに選択肢はありません。

全身麻酔をして歯石除去をしている飼い主さん、待ってくださいとか、悪魔のささやきにしか聞こえません。

全身麻酔が怖くて拒否している飼い主さんの弱みに付け込むようなうたい文句で煽る広告。

許せません。

ひと昔のステロイド薬を悪者にして、アトピー性皮膚炎の患者様に商品を売りつける商法に似てますよね。

麻酔が怖い、これなら麻酔しなくて良いんだ。麻酔のお金もかからないし、いいんじゃない。

でも上記の事実に気付いていないのです。

その場しのぎに他ならないと言う事です。

麻酔が怖いのなら、高齢の犬猫に麻酔ができる先生に相談してください。

心臓病、腎臓病で麻酔が無理と言われたら、可能な先生がいるはずです。探してください。

麻酔をかけると弱ってしまうとか嘘です。言い訳にすぎません、そんな状態で生きていることのほうが最悪です

麻酔のリスクはゼロではないです、しかし食べて、元気にしていれば高齢とか関係ないです。

口内が痛い、臭い、地獄の状態で生きている事が動物にとってどうなんでしょうか?

もう一度考えてみてください。

逃げてはだめです前に進みましょう。

因みに当院では麻酔をかけて歯石、歯周ポケットの処置が終わったわんちゃん、ねこちゃんの歯ぐきのケアーにはインターベリーを週2回で5週間行ないます

そのご後、デンタルシート

かデンタル歯ブラシ

、かプロバイオティクス

かオーラルサプリメント

 

のどれかを選択してもらってます。

年だからしょうがないね、とか言ってないで年だからこそ気持ち良く生活してもらいたいと思いませんか?

 

おまけ

 

最近急に寒くなて来たので、猫たちが布団の上に集まって寝ています

私は猫たちの邪魔にならないように寝返りを打たずに頑張っています。

猫ファーストなのだ~