色々あるサプリメント、どうなの?
2021.02.20 予防 / 病気
先ずは大前提として品質の良いものを選びましょう。
安かろう悪かろうでは意味がありません。
サプリメントは食品と同じく産地、ブランド、鮮度が大切です。
中国産のシャインマスカットが並んでいたらどうしますか?
アメリカ産のオレンジだったらどうですか?
まだ自分で判断可能なだけ良しとしましょうか。
ただサプリメントはそうはいきません。
鮮度、産地が判断できない場合があるかもしれません。
だから自身は一般のコンビニや薬局で市販されているものは服用していません。
一般の病院で使用されているものを厳選しています。
同じように動物たちにはかかりつけの動物病院の先生が勧めるものを投与するのが賢明でしょう。
ただサプリメントにあまり興味が無い先生もいるかもしれませんので、自分で情報収集して考えるのも良い事かもしれません。
では本題に移ります。
私が重要と考えているサプリメントは、
1、免疫力を上げて調節するもの
2、血液をサラサラにするもの
3、血液の流れをよくするもの
4、活性酸素を除去するもの
の4種類です。
1、免疫力を上げて調節するものはキノコに含まれるβ-グルカンが含まれているものです。
βグルカンの含有率はメシマコブ>アガリクス>霊芝・・・・>きくらげ、>マイタケ>えのき>シイタケの順番になります。
アガリクスは一時ブームになり粗悪品が多く出回る様になりました。特に注意が必要です。
自身は人用プレミアム霊芝を朝晩3錠愛用しています。
風邪っぽいときは多めに飲めば1~2日で元通りです。
動物用霊芝は、サプレットPROを主にアレルギー性皮膚炎に使用しています。
イムノPROは、霊芝だけでなくメシマコブ、フコイダン(海藻のねばねば)も含有してパワーアップしたもので主に 悪性腫瘍に使用しています。
2、血液をサラサラにするものは血小板凝縮抑制をするものです。
要するになるべく体内で血が固まらないようにするもので.ミミズ粉末、ヒル粉末がこれに当たります。
人の脳内で血が固まると脳梗塞、心臓の血管で血が固まると心筋梗塞、エコノミー症候群とは足の血管内で血液が固まりそれが肺につまった状態です。
人用ルンブレンSPゴールドは 国内生産の食用ミミズ粉末を使用。自身は朝晩3カプセルを服用しています。国産が重要です。
動物用では心臓用のサプリメントとしてハートアクト(ミミズ粉末 ヒル粉末ともに配合)1日2回投与、リーチペット (ヒル粉末)1日1回投与です。
主に犬の認知症予防、猫心筋症の血栓予防、犬の心筋の拡張機能の維持などに使用しています。
3、血液の流れをよくするもの(維持)
即ち血管の弾力性の維持、拡張機能を向上をするもので、人では動脈硬化に代表されるような状態に服用されているものです。
人用リプリノールは ニュージーランドのモエギイ貝の生の抽出物、PCSOー524とオメガ3、オメガ6脂肪酸など91種類の脂肪酸との複合体です。
良い油として紹介されている青魚の油、オリーブ油、亜麻仁油などもオメガ3、オメガ6脂肪酸にあたります。
犬猫用ではアンチノールがこれに当たります。
関節炎、認知症、皮膚炎、腎不全など血液の流れが悪く炎症がある病態なら投薬してみるのも良いと思います。
4、活性酸素を除去してくれるもの
活性酸素とは体内で細胞を傷つけてしまう悪い物質であり病気の基と言われています。
これを除去してくれるものには水素水、ケイ素水、niwa-naなどなど数多く存在しています。
自身はケイ素水を愛用しています。水素水も有用ですが液体に溶かしたガスのため直ぐに飲用しなければ抜けてしまいます。
動物は飲水する時間が読めませんのでケイ素水がお勧めです。
ここで私が最近注目している水溶性ケイ素と5-アミノレブリン酸についてお話しましょう。
まず人の医療では10年前から珪素療法が始められています。
主な役割は
①血管の強化
②ミトコンドリアの活性化によりエネルギー代謝がよくなる
③遺伝子を傷つける活性酸素を除去
④デトックス効果
⑤血管内にこびりつくコレステロールの処理
⑥毛細血管の回復によるアンチエイジング
などがあります。
ではどのような食品に含まれているのでしょうか。
どれも体によさそうな食物ですね。
次はアミノレブリン酸についてお話ししましょう。
これは生命活動に必須の天然のアミノ酸で、ミトコンドリア内で作用して糖と脂質を使ってエネルギーを産生させ代謝を活性化するものです。
人では血糖値が気になる方、ダイエットがしたい方に用いられています。
最近動物用が発売されました。
その名はエネALA。
血糖が気になるワンちゃん、高脂質血症、体重管理、活動量の向上などに使えそうです。
上記のサプリメントに関節用のサプリメントが含まれていないことに気付きましたか?
関節用サプリメントは歴史が古く、わたしが新人獣医師のころに唯一存在したものが関節用サプリメントです。
グルコサミン、コンドロイチン,非変性2型コラーゲンなどを含んでいました。
それぞれ確かに関節の軟骨成分ですが、服用したところで体内で分解されて関節には到達できないのです。
いくら飲んでもほとんど意味がないわけです。
私も開業初期のころは疑問も持たず勧めていました。
確かに関節用のサプリメントで、「先生良くなったよ!」と言ってもらった経験がありません。
現在は関節用のサプリメントには炎症や痛みを和らげてくれる成分の物を勧めています。
即ちアンチノール、水溶性珪素、フレックスPROなどが良いでしょう。
皆さんどうですか、なんとなく理解していただけたでしょうか?
犬猫の体は正直なので、私はサプリメントによく反応するという感触を持っています。
人は理解して信じて服用しないと反応しないかも知れません。
人から勧められたものを漠然と飲むのでなく、調べて理解して考えて飲むのが良いでしょう。
今はコロナの時代ですから、サプリメントが更に重要になってきますよ。
飼い主様の健康あってこそのワンちゃんネコちゃんですからお互いに頑張りましょう。
次回はサプリメントにプラスワンをお伝えしたいと思います。