悩んだ末、高価なオモチャ買ってみた。
2024.09.27 病気
今年の2月に手術用顕微鏡を購入しました。
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今までは細かい手術に拡大鏡を使っていました。
初代拡大鏡 2.5倍のハイネを使用していました。のちに6.0倍のレンズにグレードアップしています。
2台目拡大鏡 3.5倍のzumax。特に重たくも無く、歯科の処置に今でも使用しています。
3台目 3,0倍 PENTAXの偏向ルーペ。首に負担がかからないように光の入る角度を調節してあります。
2台目が軽いせいか、一番安いのに重宝しています。お気に入り❣
拡大鏡で一番使用しているのが歯石の除去。無駄な力をかけずに歯石が取れるので歯に傷がつきにくく歯石の再付着を防止できます。
拡大鏡を使わないで歯石除去をしてた時代は、きれいにしても2年後にはびっしり歯石がついている状態、何なら以前の状態より酷い。
疑問に思っていました。
気づかないうちに無駄な力を入れていたため、歯に傷をつけていたわけです。その傷に歯石が付きやすくなっていたなんて…
反省、反省。
拡大鏡を使わないで処置している先生、全国にたくさんいると思いますよ。
また抜歯した後の歯肉の縫合も確実に行えて、離開する事も無くなりました。
拡大鏡は、他に胆管の縫合、腸管の縫合など腹腔内のすべての縫合で使用しています。
骨折の手術で5㎜の骨に創外から1.6㎜のピンを打ち込むときにも使用していました。
拡大鏡の倍率は最高で6倍ですが、手術用顕微鏡は何と30倍まで拡大できます。
これをどんな手術に応用するかと言うと、歯周ポケット内の歯石と不良組織の除去。
顕微鏡で目視しながら行えます。
裸眼、拡大鏡では見えません。
レーザーで不良組織除去
前にも説明いたしましたが、レーザー光線には消炎作用、殺菌作用、血行促進作用、組織収縮作用があるので、歯周ポケットが小さくなってさらに組織が再生してくれます。
手術部屋に常設してある歯科用のレーザー装置
レーザー光線プローブを歯周ポケットに挿入した模式図
おさらいですが、歯石とは歯周ポケット内に存在する細菌が死滅した時の死骸が蓄積したものです。
そう言えば歯石除去に拡大鏡を使っていなかった時代はレーザー光線も使用していませんでした。
これも2年後にびっしりと歯石がついてしまう原因でしたね。
またまた反省‼
不良組織がなくなると、歯根についた歯石が見えてきました。
歯石除去後、きれいになってます。
歯科処置にレーザーを使用していない先生、ごまんといると思います。
歯科処置を3~5万円で行っている先生、たぶん拡大鏡や顕微鏡使用してないです。
もちろん歯周ポケットのレーザー処置もしてないです。
麻酔も何なら臀部に一本打って終わり。
麻酔の記録もつけてないと思います。不測の事態が起きた時対応できないと思います。
歯科処置って結構時間かかるんですよ、2~3時間はざらです。
避妊手術で30~40分ですから。ましてや年齢も16才、17才だったりして…
まさみ先生が記録をつけながら血圧を維持するために強心薬、血管収縮薬、心拍上昇薬などを忙しく投与しています。
血圧に影響することが少ないので、処置中は静脈麻酔薬を追加する事が多いです。
また鎮痛薬の持続点滴も併用しています。
ここがみそ!
血圧が下がってしまうと命にかかわるのはもちろん、術後の腎臓病、膵臓病につながることもあります。
麻酔記録紙
3~5万円ではこんな麻酔やってません。麻酔担当の先生もついておらず、歯科処置の先生ひとりだけもよくある事です。
歯科専門の病院でもこんな麻酔してるほうが少ないんじゃ無いかな?
歯に物凄く興味あるけど、麻酔はあまり……痛がらずに寝ててくれればいいやと思ってる人、いると思います。
忙しい病院ほど人手が足りなくて、歯科処置を先生一人で行って麻酔の記録も取ってない。動物病院あるあるですね。
私は元々レーザー装置を皮膚の欠損の再生に使ったり、関節痛、術創の痛みの緩和などに使用して、その驚異的な効果を実感していましたので歯科にレーザーを用いる事に抵抗がありませんでした。
また腎臓から膀胱に繋がる1~2mmの尿管に石が詰まることがあります。
これを摘出して髪の毛より細い9-0の糸で縫合するのにも必要です。
尿管切開
尿管縫合
最近は幹細胞移植で治癒してしまう椎間板ヘルニア。
顕微鏡で手術を行えば傷が小さくなり回復が早くなります。
角膜潰瘍の手術に9-0,10-0の糸を使用した角膜結膜移植術にも手術用顕微鏡は使用できます。
‼
幹細胞上澄み液で治るけどね‼
裸眼で見た縫合部分
結び目が黒い点にしか見えない。
25倍で見た縫合部分
当分楽しめそうです。
やる気満々‼
次回は長年連れ添ったお気に入りの一品のご紹介です。
”おまけ”
みんな10月からのすべてのワクチン、よく考えて、調べてからにしてよ!
今までのmRNAワクチンとは別ものですよ。
自分の免疫は自分で作る。ワクチンに頼らない
私はこうして生きてきました。